漢方治療

漢方とは

漢方薬写真

漢方とは古代中国で生まれた経験医学が日本に伝わり、独自に発展してきた伝統医療です。 漢方薬は自然界の植物や動物、鉱物など、複数の生薬を一定の法則で組み合わせたもので、 症状に合わせて処方箋が決められ、効果や安全性も一定の基準で証明されています。 なお、漢方薬はあくまで医療品であり、健康保険が適応されます。

西洋薬は西洋医学的な診断に基づき、悪いところに適した薬をピンポイントに使用します。 一方、漢方薬では悪い箇所だけでなく、身体全体を良くする働きがあります。 西洋薬との併用も可能なので、現在は西洋薬だけでは補えない症状にも力を発揮します。

インターネットなどで漢方を購入される方が増えてきていますが、たとえ同じ症状であっても、 年齢も違えば、体格、体質も人それぞれ違います。まずは、当院のような漢方治療の専門医にご相談いただき、 ご自身に合った漢方薬を処方することが一番です。早めの効果も期待でき、なにより安全と言えます。

漢方参考サイト

漢方治療へのよくある質問

  • Q.保険は使えますか？

    A.

    当院ではエキス剤、煎じ薬のいずれも保険適用です。

  • Q.漢方薬はどういう形状をしているの？

    A.

    大きくわけて2種類あります。


    ・エキス剤：工場で煎じて、エキス分を抽出した後、顆粒状や粉末状に加工したものです。西洋薬と同じように水で飲みます。
    ・煎じ薬：生薬を水で煮出して有効成分を抽出したものです。

  • Q.漢方薬のメリット（西洋薬との違い）は？

    A.

    複数の生薬を組み合わせていることにより、相互補完が出来、副作用が消される為、複数かつ多彩な症状にも効果的に働きます。また、西洋薬と比べて、副作用が少ないので、西洋薬の副作用を和らげることにも使用されることもあります。

  • Q.どういった症状・病気に効きますか？

    A.

    内科疾患、婦人科疾患等です。症状に応じて診察・処方しますので、お気軽にご相談下さい。

  • Q.漢方薬は高額ではないですか？

    A.

    医療用漢方製剤であれば健康保険が適用されるので、それほどご心配いただく必要はありません。

  • Q.副作用はないのでしょうか？

    A.

    まったくないわけではありませんが、当院では対処法も把握しておりますのでご安心ください。まずはご自身にあった漢方薬を処方するためにも、お気軽に漢方カウンセリングを受診してみてください。

  • Q.効き目はどれくらいで現れますか？

    A.

    漢方薬はすぐに効果が現れるものもあれば、慢性症状に長期間使用してゆっくり効いてくる場合もあり、症状によります。検査データを把握しながら、ご自身に合った漢方薬を処方いたします。

  • Q.漢方薬は飲みにくいでしょうか？

    A.

    ご安心ください。医療機関で処方されている漢方薬のはほとんどがエキス製剤ですので、携帯に便利で手軽に飲むことができます。

  • Q.漢方薬とはどういうものですか？

    A.

    天然成分由来の生薬を一種類または複数組み合わせた薬です。実はみかんも生薬なのです。


    皮：｢陳皮｣という生薬→消化に良く、ストレス緩和する作用があります。
    実：｢桔核｣という生薬→痛みを抑える作用があります。睾丸炎や腫瘍などの疾患に良く使われます。
    白い筋：｢桔絡｣という生薬→咳止めと去痰の作用があります。なので咳をされている方は白い筋が付いているまま食べる方が良いです。